『それから…』


枯れ葉の季節

けやき並木

木枯らしは寒いけど、

ふたり

肩を並べて他愛もないことを話しながら

歩いていると、心まで暖かい

私のバッグをあなたが取り上げて

自分の右肩にひょいっと、下げるしぐさ

何だか頼もしく感じた

空いた左腕に私の腕を絡めた

「変わらないね」

その言葉に複雑な思いをしたけど

何だか妙に嬉しかった。

我侭な歳月を許してくれたあなたに心から

「ありがとう」と…
Poem by Rei


Photo by KOBA